私たちの信念は、子どもたちが社会全体で育まれることで最も良い利益が得られるということです。キリスト教の精神に基づき、愛情をもって子どもたちをサポートしています。
職員は、子どもたちと日々向き合う中で、「毎日子どもと話す時間を作る」「否定せずに共感する」「自分の価値観を押し付けない」という基本的な原則を守っています。
私たちは「子どもの最善の利益」を追求していますが、私たちが行う社会的養護は、子どもたちの権利を守るための仕組みであり、適切な養育を受けられない子どもたちを公的責任で保護・養育し、同時に、養育に困難を抱える家庭に支援を提供しています。私たちは心の傷を負った子どもたちが安全に育つことができるよう、全力で取り組んでいます。
別府平和園では、職員と子どもたちが家族のように生活しています。児童棟は女子棟と男子棟に分かれており、吹き抜け構造を採用し、幾何学的な模様が施されたドーム型の天井が特徴です。
コンクリートの梁がむき出しになっている建物は、機能的でアットホームな雰囲気が漂います。また、周囲には鶴見岳や扇山といった山々があり、自然に囲まれた環境で暮らすことができます。
私たちは、ここでの生活が子どもたちにとって人生を豊かにするきっかけとなり、自然や命の大切さを感じることができる場所であることを願っています。
別府平和園は、リービングケアと退所後の支援に力を入れ、子どもたちが安定した社会生活を送れるよう支援しています。指導員が退所後も窓口となり、学校や関係機関と連携し、子どもたちの進学や就職などに取り組んでいます。
職員会議やスタッフ会議、朝礼などを通じて、養育・支援における課題を分析し、改善のための具体的な取り組みを行っています。また、外部のスーパーバイザーを毎月招いて学習会を開催し、職員の個人面談による意見も積極的に取り入れています。
これらの取り組みにより、子どもの状況に応じた標準的な支援内容を定め、職員の違いによる養育・支援の水準の差をなくすことを目指しています。